活発な噴火活動によって島の拡大が続く小笠原諸島の西之島では、流れ出した大量の溶岩が複数の層となって流れ下ることで、陸地の厚みも増していることが、NHKが無人ヘリコプターを使って撮影した映像で初めて確認されました。 西之島には火口周辺警報が発表され、島の中心から4キロ以内には近づけないため、NHKの取材班はことし6月、無人ヘリコプターを使って島のおよそ2,300メートルの低空からハイビジョンの4倍の画質の「4K」カメラで撮影しました。 その結果、島のほぼ中央にある火口からは、噴煙が絶え間なく渦を巻くように立ち上り、最大で3メートルほどの噴石が勢いよく噴き上がっていました。また、山腹から流れ出した黒い溶岩が海に向かって複数の筋状となって流れ下り、海岸で波をかぶって蒸気を上げている様子がはっきりと確認できました。 さらに夜間に撮影した映像では、熱で赤くなった噴石が火口から次々と噴き上がり、斜面を