『ウェブはバカと暇人のもの』『ウェブを炎上させるイタい人たち』『ウェブで儲ける人と損する人の法則』など、ウェブ編集者の視点でネット社会を痛烈に風刺した本を次々に世に送り出してきた中川淳一郎氏。中川氏の最新作『ネットのバカ』(新潮新書)が7月に上梓され、話題となっている。 著者である中川氏に、『ウェブはバカと暇人のもの』を発行した4年前から現在までに変わったネットの現状について語ってもらった。 ── 新著『ネットのバカ』は、2009年に刊行された『ウェブはバカと暇人のもの』の続編、という色合いが強い本ですね。 中川淳一郎氏(以下、中川) はい。日本におけるインターネットを俯瞰する、という点で通底しています。『ウェブはバカと〜』の後も、ネット炎上を軸にした『ウェブを炎上させるイタい人たち』や、ネットのビジネス利用、マネタイズを中心に語った『ウェブで儲ける人と損する人の法則』など、特定のテーマに