2012年の5月5日、ゴールデンウィークの最中に、消費者庁がソーシャルゲームのコンプリートガチャが景品表示法違反であるとして、ゲーム会社に注意を喚起する方針が報じられた。連休明けの5月7日には、ソーシャルゲーム関連会社の株が軒並み下落し、のちに「コンプガチャショック」と呼ばれるようになった。 それ以前からネットでは、“ガチャに何万円突っ込んだ”という話があちこちで聞かれており、何がそんなに熱狂させる要素があるのか、不思議に思った人も多かっただろう。個人的には、もし仮に規制の網がかかるとすれば、ゲームセンターの未成年者の立ち入りなどと同様、風営法による規制だろうと予想していたので、景表法と聞いて驚いた記憶がある。 あれからほぼ1年が経過し、ソーシャルゲームが問題視されたことなど、多くの人の記憶からなくなりはじめている。これには、業界の素早い対応があり、結果的にうまく火消しができたと言っていい