日本がCJK統合漢字拡張F1/F2に提案している文字には、すでにUCSに入っている漢字と見分けがつかない例がいくつもある。これらは、提案書*1に「Similar and Variation」として既存の文字の符号位置が記載されているものの一部であり、つまり、似ている漢字の存在は百も承知で提案しているわけだ。 以下、そのような例を拾ってみた。左右に並べた文字のうち「UCS」欄に符号位置が入っているほうが、既存のもの。個々の文字について述べることはしないが、要するに「別字の衝突であれば、形が同じでも別の符号を与える」ということだろう。 だが、ちょっと待ってほしい。それって実はものすごく根本的な方針転換じゃないですか? 「機」の簡体字の「机」も「つくえ」の「机」も、形が同じである以上、同じ符号位置(U+673A)に包摂・統合するというのがCJK統合漢字の大原則であったはず*2。ここでいきなりそれ
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