平成14年から横浜市長を2期勤めた中田宏さんが書いた「政治家の殺し方」(幻冬舎)を読んで驚いた。「こんな事が本当にあるのだ」という驚きだが、この驚きはだんだん怒りに変わり、その怒りは、私の心の中で次第に行動意欲に変わりつつある。「こんな事が白昼堂々と起こる社会を、何としても変えなければならない」と、今は本気で思っている。 私は4年前まで横浜に住んでいたので、中田市長の事はよく知っていた。松下政経塾出身で、若くして衆議院議員を3期勤めたが、オール与党相乗りの現職の横浜市長(高秀氏)の4選に異を唱え、無党派で草の根選挙を戦い、見事に当選した。彼の主張は衆議院議員時代(当初は新進党)から筋が通っており、私はずっとそれに好感を持っていたが、市長になってからは、政治家には珍しく「ビジネス感覚」(要言すれば「スピード」と「コスト意識」)がある事に感銘を受け、「将来は日本を代表する政治家になる器」と考え