イーサリアム創設メンバー、ジョセフ・ルービン率いる暗号通貨コングロマリット「コンセンシス」。暗号通貨富豪が資金をつぎ込む“分散型社会の夢”にプリンシプルはあるのか──。 2013年11月、イーサリアムは当時19歳だったヴィタリック・ブテリンによって考案された。イーサリアム創設の初期メンバーであるジョセフ・ルービン(54)が「コンセンシス」を創設したのは、14年後半、1イーサ30セントでこのトークンを市場に公開した数カ月後だ。 コンセンシスは、世界初の暗号通貨コングロマリットであり、イーサリアムを支持する営利企業のネットワークだ。ルービンはこの持ち株会社のことを、世の中に役立つインフラや分散型アプリ(dApps:decentralized applications)を作るための、世界的な「機関」だと呼ぶ。 ニューヨーク・ブルックリンにあるコンセンシスの本部から、短期間に50社以上の企業が生み