本を書くとき、最初に、 本全体の構成(章立て)を考え、さらに各章の構成(節として立てる項目など)を考えるのだが、 各章の構成は、実際に章を書いてみないとしっくりこないことがある。 そしてまた、本全体の感じは、本を書いてみないとわからない。 でも、本を書くためには章立てが決まっていなければ書けないし、 章を書くためには節が…とやっていたら、いつまでたっても書けないわけだ。 ではどうするかというと、 とりあえず、何か書いてみるのである。 第一次近似としての目次や各章の構成などを、 まあとりあえず書いてみる。そしてその段階で、 じいっと書いたものを見つめて、ちょこちょこ書き直す。 そしておもむろに適当な章を書いてみたり、 練習問題を書いてみたり、前書きを書いてみたり、 図を書いてみたり。 そうやってしばらくして行き詰まったら、 また目次をじいっと見て…。 そんなことを繰り返しているうちに、 ぼん