血液悪性腫瘍患者、骨髄移植患者、ステロイド長期大量投与者において、侵襲性アスペルギルス症invasive aspergillosis (IA)は罹患率も高く、かつ無治療では95%以上が死亡する疾患です。よって、急速進行性のIAは迅速診断が求められます。 そこで困るのが、血液検査の偽陽性。 Transpl Infect Dis, 2003では、figureを使って検査の基本を説明:参考。検査の方法を十分理解した上で、抗原となる病原体の特徴や生体の反応を見極める事は重要。 Eur J Clin Microbiol Infec Dis, 2007:一般事項について紹介:こちら。Table 2にアスペルギルス抗原検査の偽陽性、偽陰性に関して表で記載。小児では腸管粘膜組織が未成熟であるため、ミルク、米、高度の蛋白質を含む食材からガラクトマンナン抗原が移行してくる。以前に紹介した蒟蒻畑の話はこちら。検