「化血研」 不正の背景に何が 12月25日 19時40分 事故による大量出血や病気でみずから血液をつくれなくなった患者の命をつなぐ輸血。その輸血に使われる「血液製剤」の製造を巡る驚くべき不正が明らかになりました。熊本市にある製薬会社、「化血研」=「化学及血清療法研究所」が、およそ40年にわたり国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、組織的な隠蔽を図っていたのです。なぜこうした不正が見過ごされてきたのか。その背景には何があるのか。社会部の山屋智香子記者、熊本放送局の来田あづさ記者、岡谷宏基記者が解説します。 ”老舗”で発覚した不正 「化血研」は熊本大学医学部の前身、熊本医科大学の研究所を母体に昭和20年に設立されました。国内の血液製剤のおよそ3割を製造する”老舗”メーカーで、研究者を中心に従業員1900人余りの優良企業として知られています。 不正が発覚したのはことし5月。きっかけは厚生労働
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