[東京 31日 ロイター] 来週の外国為替市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会が最大の焦点となりそうだ。ユーロはECBの国債買い入れへの期待感で底堅い動きをみせているが、全体像が見えない中での「期待先行」だけに、買い入れ条件が予想よりも厳しいものとなれば失望売りが出る可能性がある。ショート・ポジションの整理も進んでおり、新たなショート構築余地が大きいことも気がかりだ。一方、ドル/円は米経済指標に敏感に反応しそうだが、主役がユーロに移る中で大きな方向性は出にくいとの見方が目立つ。 ECBは9月6日の理事会で、スペインとイタリアの国債利回りを押し下げるための計画を発表する見通しだ。詳細はほとんど公表されていないことから、ユーロは期待が先行する形で底堅い動きをみせているが、市場では「ドラギECB総裁は『ビリーブ・ミー』を含めて少し大げさにモノを言う傾向があり、怖いところがある」(国内証券)と懸