魚介類に付いている寄生虫「アニサキス」による食中毒の報告件数が、急増している。生の魚をおいしく、安全に食べる方法とは――。 体長2~3センチの糸のような幼虫は魚の内臓に寄生し、水揚げされて時間が経つほど、内臓から筋肉(身)に移動しやすい。専門家によると、その身を生で食べると幼虫が胃の中の壁を傷つける。異物を除去しようとする反応が胃の中で起き、平均6~8時間でみぞおちの激痛や嘔吐(おうと)などの症状がでる。内視鏡で幼虫を取り除くと症状が和らぐという。 厚生労働省によると、2016年1年間で、10年前の20倍を超す124件、126人の患者が確認された。13年からアニサキスによる食中毒が届け出対象に明示されたのが急増の一因という。原因の魚を特定できた49件のうち、27件はサバで、他にアジやサンマ、イワシなどだった。 実際の患者はもっと多いという推計がある。国立感染症研究所寄生動物部第二室の杉山広
![サバ・アジ・イワシ…寄生虫アニサキスの食中毒にご注意:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/917216a5829fcfbbb8df444850e6e993b0e2d316/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20170520000577_comm.jpg)