日本ではお盆休みの最中、米国ではグーグルが携帯電話メーカーのモトローラ・モビリティの買収を発表しました。 モトローラは米国の通信機器メーカーの老舗です。過去に半導体部門をフリースケールセミコンダクタとして分社し、今年1月には携帯電話機事業のモトローラ・モビリティと、政府向け事業などのモトローラ・ソリューションズの2つに分社しました。グーグルが買収したのは、このうちのモトローラ・モビリティです(以下、モトローラ・モビリティをモトローラと記します)。 この買収は、業界に大きな波紋を投げかけました。なぜなら、グーグルはAndroidの提供元。そこが特定のハードウエアメーカーを抱えたからです。これまでのパソコン業界などの状況を見ると、こうした組み合わせは他社との関係という点でうまくいかなくなることが多くあります。例えば、一時は広く各社のUNIXワークステーションなどに採用されたMIPSプロセッサー
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