自身もロードレースに参加する渡辺先生は、この日も総北ジャージでサイクリングスタイル (C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/劇場版弱虫ペダル製作委員会 8月28日(金)に公開予定の「劇場版 弱虫ペダル」。テレビシリーズで人気を博したサイクルロードレースアニメが、劇場版でどのように進化するのか、期待が高まる読者も多いでしょう。そこで、週刊少年チャンピオンで連載中の原作「弱虫ペダル」(秋田書店刊)を手がけ、劇場版でもシナリオ原案として参加する渡辺航さんに話を伺いました。はたして、「劇場版 弱虫ペダル」の物語はどのようにできあがったのでしょうか……? 2回に分けてお届けします。 ――映画の舞台が熊本の阿蘇になった理由を教えてください。 渡辺:僕の地元が長崎で、夏休みは広島や香川、神戸などに飛行機で寄って、そこから自転車で帰るんです。その時に必ず熊本を通っていて、ずっと「雄大な景色だな」、「ここを舞