日本屈指のソープランド街、東京・吉原で一大ソープグループが摘発され、関係者に動揺が広がっている。不況風が吹くなか突出した売り上げを誇っていただけに、業界では「同業者からの密告があったのでは」、警察が強い姿勢で臨んだことに「これから締め付けが強まるのか」など戦々恐々だ。 警視庁保安課などが先日、売春防止法違反(無届け営業)容疑で摘発したのは、吉原でレタス倶楽部などオレンジグループ8店舗を運営する「サン・ワールド ホールディングス」(東京都台東区)。サン社は、各店の売り上げを同社の口座に集め、そこから店舗の従業員に給与支払いなどを行っていた。8店はそれぞれ営業届を出していたが、サン社からは届け出が出ていなかった。 「約2年半で100億円以上を売り上げ、泡姫も630人を超す規模です。50分1万円台前半(早朝価格)という安さと女の子の質の良さで行列ができるソープとして有名でした」(風俗店店員)