違法なわいせつ動画や著作権法違反の映像が投稿される事件が相次いでいるインターネットの動画投稿サイト「FC2」。これまで野放し状態だった運営サイドに対し、京都、三重、島根、山口、高知の5府県警合同捜査本部はついに本格捜査に着手した。4~5月、「帽子君」を名乗る男の性行為ライブや女の〝自慰行為〟ライブに関与したとして、公然わいせつ容疑で大阪市北区中之島のインターネット関連会社「ホームページシステム」の社長(40)と相談役(38)を逮捕した。相談役はFC2創業者の実弟だ。FC2は海外に拠点があり、捜査は「国境の壁」に阻まれてきたが、捜査本部はホームページシステム社が国内でFC2を実質的に運営していたとみて、運営サイドをわいせつ動画配信の「共犯」として立件したのだ。謎の多いFC2の実態解明に向けて〝ブツ〟の分析を重ねてきた捜査幹部は言い切る。「運営サイドがわいせつ動画配信を認識していたのは明らかだ