カランコロンと下駄を鳴らすそぞろ歩きの音を始め、この温泉まちから聞こえてくる色んなオノマトペが長ーい1冊のジャバラ絵本に。 下駄型のユニークな表紙をひらいていくと鮮やかな切り絵作品が現れ、その一大絵巻の中には町の来歴を表す多くの人や場所が隠れています。 繊細な切り絵を眺めるのもよし、ゆかりの人物を探して遊ぶのもよし、飾っておいてもよしという『城崎ユノマトペ』。 地場に根ざした出版の新しい方法を考えるNPO「本と温泉」の最新刊は、絵本です。志賀直哉、万城目学、湊かなえと城崎温泉ゆかりの作家たちとの共作を続けてきた「本と温泉」。 子育て世代の多い若旦那衆の興味は、いよいよ絵本づくりにまで及びました。 読者をあっといわせる物語の構成と斬新な造本で知られるtupera tuperaを何度か城崎温泉にお招きし、そこを歩き、味わい、温泉に浸かっていただいた末に生まれた本が『城崎ユノマトペ』です。 20