現代マレーシア映画の牽引者ヤスミン・アフマド監督が遺してくれた“優しさの遺産” 遺作―『タレンタイム』―を含む全長編6作品を一挙上映 現代マレーシア映画の牽引者・映画監督ヤスミン・アフマドが2009年7月25日に急逝して、2年がたとうとしています。 ヤスミンは、多数の民族、言語、宗教が混在するマレーシア社会の現実、そこに生きる人々の姿を、しなやかでやさしいユーモアにあふれるタッチで描き、多くの観客を魅了しました。日本でも東京国際映画祭や国際交流基金の映画祭などでたびたび上映され、多くのファンを獲得しています。5年余りの短すぎる監督人生の中でヤスミンが遺してくれた「優しさの遺産」ともいうべき6本の長編をお楽しみください。 ■上映作品 『ラブン』Rabun 2003年/カラー/βカム/85分 CM業界から映画界へ転身したヤスミンの記念すべきデビュー作。定年を迎えて田舎町を離れた父と母の姿に娘オ