炎を上げて激しく燃える旦過市場の複数の店舗や隣接する「小倉昭和館」=北九州市小倉北区で2022年8月10日午後10時18分、上入来尚撮影 北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場一帯で10日夜に発生した大規模な火災で、火元とみられる飲食店関係者が「天ぷら油を処理する凝固剤を入れて加熱していたら、油に火が付いた」などと説明していることが関係者への取材で判明した。店関係者は消火器で初期消火したが、火の勢いは収まらなかったという。市消防局と福岡県警は12日、合同での実況見分を約70人態勢で実施し、出火当時の状況や原因を調べている。消防によると、火災で少なくとも約30店舗が焼損したという。 【炎を上げて激しく燃える「小倉昭和館」付近の様子】 ◇火を付けたまま洗い物をしていたら… 火元とみられる店を利用したことがあるという男性によると、店は2階建てで、今回の火災で激しく燃えた「新旦過横丁(よこちょう)」