何かを覚えなくてはならない時に、記憶の直後にしばらく目を閉じて静かに過ごすことが効果的であることが、英エジンバラ大の調査結果より判明した。これは数字よりも言葉による情報において特に強く傾向が出るようだ。 調査は33人の60代以上の被験者に二つの短い物語を話して聞かせた後、半数には静かな部屋で“次の実験の準備”と称して10分間の休憩を与え、その間目を閉じて過ごしてもらい、残る半数はコンピューターを使用したゲームを用意した。 実験の30分後と一週間後の2回に、それぞれのグループがどの程度物語を覚えているか調べたところ、前者のグループが明らかに多くの事柄を記憶していることが判明した。 同大のMichaela Dewar氏は、この結果を「新たな記憶の構築は、瞬時に行われるものではないとの考えを裏付けるもの」と話す。新しい情報を受けた瞬間は記憶形成のほんのとば口であり、後々まで覚えておくためにはこの