小学館の人気漫画誌「週刊少年サンデー」と「週刊ビッグコミックスピリッツ」が、誌上での週刊連載が決まった新人漫画家に最大200万円を支払う経済支援策「新人週刊連載準備金」を始めることが14日、分かった。 編集部側が制度化し金額を明言することは珍しく、新人が安心して制作に取り組める環境を支える試みだ。新人賞の賞金や原稿料とは別に支払われる。 主な支給条件は、初めての週刊連載を両誌いずれかの紙媒体で始める新人であること。連載を始めると、アシスタント代や引っ越し代、デジタル機材の設備投資などで作家に急に負担がかかるため、その不安を軽減し新連載の充実を図る。 週刊少年サンデーの大嶋一範編集長は「『連載貧乏』という業界の言葉もありますが、私たちは新たな才能を精いっぱい応援していきたい」と語る。