「マンガ大賞2021」の大賞を受賞した「葬送のフリーレン」ですが、発表後に多くの記事が配信され、テレビでも特集されるなど多くの話題になりました。同作を生み出した二人の作者の才能と努力あってこそですが、同時に「週刊少年サンデー」(小学館)が2015年から取り組んだ新人育成戦略が実を結んだとも言えます。 ◇新人マンガ家の育成は難易度高 「葬送のフリーレン」は、山田鐘人さん原作・アベツカサさん作画のマンガで、昨年から連載が始まりました。「このマンガがすごい!2021」の第2位、第25回手塚治虫文化賞でもノミネートされていました。作品のすばらしさは多くの記事で語られている通りです。 しかし、才能があればすべての花が開くか……といえばノーでしょう。優れた才能も的確なサポートがないと開かない花もあるでしょう。実際、ネットでマンガを出せる時代になっても、ヒット作の多くは商業誌から生まれることが多いのが現