投資に関する文献を見ていると、「投資を通じて社会貢献しよう」という話を時々見かけるのですが、私にはこの話がいまいちよく理解できません。もちろん、投資活動を通じて世の中にお金が回るわけですから、結果的に社会貢献にもなっているというのは事実だとは思うのですが、それでもなお、若干の違和感を感じることがあります。 一番強く感じる違和感は、企業活動及び投資活動は営利目的で行うものであって、慈善事業ではないということです。一番大切なのは株主の利益の最大化であり、社会貢献ではないと思います。これに関連する話として、私はかつてご当地ファンドに関してこんな記事を書いたことがあります。 ご当地ファンドで地域貢献というけれど ご当地ファンドを買う人の心理について推測してみる これらの記事にも書きましたが、社会貢献や地域貢献をしたいのなら、別に投資をしなくても、もっと他にいい方法がいくらでもあります。顧客として応