『新テニスの王子様』世界大会編もいよいよ大詰めのスペイン決勝戦を残すのみとなりましたが、ここまでの展開を振り返ると構成的に旧作の全国大会編のリターンマッチであることがわかります。 しかも巧妙な形で構成や対戦カードを隠して展開することによって前作にあった不満点を解消しつつ物語としてのボルテージを高める構成にすることで読者が悪酔いしない展開になっているのです。 もちろん私は旧作の全国大会編に関してはあの展開に試合内容・結末で納得はしているのですが、それでも百点満点の完成度だったかといえば首を傾げるところはありました。 よく言われるように、旧作のピークは関東大会決勝の立海戦であり、物語としても演出面としても試合内容としてもあれ以上の盛り上がりを生み出すことはできなかったのです。 全国大会編以降は異能力バトルに舵を切って幅を広げたため、それはそれで楽しかったのですがそれでもやはり関東大会のボルテー