ナポリの中心でシャツを作る。 今回はいっそナポリシャツをディティールで語るのが粋でないというなら、いっしディティールオンリーに振ってそればっかり書いたろう。 最近伊勢丹とかで見かけるフランチェスコ・メローラ。日本のセレクトショップではMerolla de l’eroだった頃から度々見かける。ぶっちゃければプロベンザーレ同様に、ビームスにて「マイナー故にセールにかかった所を浚う」対象として認知していたブランドである。 メローラと言えば、サトリアーノ・チンクエとかルカ・アヴィタービレとかがセットで想起される。現地で何があったかは深くは知らないしどうでも良いのだけど。 シャツ全般に言えることかもしれないが、襟と肩(アームホール)は最も手縫いの意味のある箇所と言われている。なぜなら可動するからである。 上記写真三枚目の画像の通り、襟は台襟と身頃の縫い合わせ部分を見れば斜めの縫い目があるので一発でわ