こんばんは、プロフェソーレ・ランバルディ静岡の大橋です。 金曜日の夜といえば大抵、こっそりと店を抜け出してカンパリトニックのようなアペリティフをひたすらに飲みながら、場末感漂うカウンターバーで空中の一点を眺めているものです。 レッドオレンジのカンパリがひたすらに苦味と甘味を交互に注ぎ込んでくると、周囲の騒音がエネルギッシュで即興的なビバップジャズに聞こえ始め、いよいよ視界がぐるぐると回り始めた頃にふと閃きが降ってくる。 (果たして、このような書き出しはどうだろうか) 「ある朝、店主・大橋が気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で1着のビスポークスーツに変ってしまっているのに気づいた。彼は羽のように柔らかい後ろ身頃を下にして横たわり、頭を少し上げると、何百ものステッチによって生み出されたふんわりとした立体の、自分の前身頃が見えた…」 そして「こいつはいい書き出しを思いついたぞ!」と、
僕は別にヨーロッパ人でもないし、日本のことは好きだけど、よく日本人の男はダサいと思う。 こんなこと書いたら怒られるか。だけど実際冷静に読んで欲しい。 日本人の男はダサい。 別に足の長さがゲルマン人に比べて30cm短いとか、7頭身に満たないとか、そういうことは別にどうだっていい。 正直言って「8頭身だからスタイルがいい」とか「顔が薄いから日本人はイケメンじゃない」とかそう言うのは最もくだらないと思う。 個人的には手足が長すぎたり顔が小さすぎたりするのは逆に不恰好だと思うし、むしろ人間性を評価せず、俳優に似てる、とかそういうので評価する日本人の考え方が理解できない。 僕が言いたいのは、もっと内面的なことだ。 日本人がダサいと思う理由はたくさんあるが、順番に書いていこうと思う。 まずはこれ。 「挨拶ができない」 「はっきりと喋れない」 イタリアに行くと店に入る時とか、知り合いに会った時には目を見
ナポリではアントニオパニコとか、チャルディなどよく行くが、ときどき日本人とバッティングすることがある。 別に自分が特別だと思いたいわけでもないし、日本人と会うのが嫌なわけではない。 その日本人があまりにダサいというか恥ずかしくて、同じ日本人として嫌気がさす。 まずはその服装。アントニオパニコにスーツを仕立てに来ているのに、チェックシャツにユニクロのチノパンに汚れたスニーカー、そしてウエストポーチ。 正直H&Mでも行った方がいいんじゃないかと思う服装。 旅先だし完璧な装いができないのはわかる。けど超一流のサルトリアに行くのなら、せめてジャケットくらい着て、革靴くらい履くべきなんじゃないか。 それから言葉。 そういう日本人はだいたい日本人の通訳を連れてくるわけだけど、ブオンジョルノも言えないで、全部通訳任せ。 職人に話しかけられれば困ったような顔をして通訳に助けを求める。 イタリア語を話したり
ふんわりとギャザーの寄った袖付け、これでもかというほどびっしりと入ったダブルステッチ、副資材を殆ど用いないアンコン仕立て……。 日本で人気なナポリ仕立て既製服は、大抵そういったディテールを持っています。 ですがそれらは本当に、ナポリの伝統的なスタイルなのか? 現地の人々もそれを着ているのか? 今回はそんなことを紹介していきたいと思います。 「ナポリ」を強烈に打ち出したスタイル かの有名なラ・ベラ・サルトリア・ナポレターナはもちろんのこと、日本やアメリカで人気のサルトリア・キアイアなどもこのような仕様を持っていますよね。 「Sartoria Chiaia」の仕立て。手持ちがございませんので、FINAEST.COMより写真をお借りいたしました。 このスーツに関して言えば、ビンテージのリバイバルとも言える幅広ラペル、ふんわりとしたマニカ・カミーチャ、パッチポケット、いかにもなダブルステッチが、軽
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