第一に、良い戦略は良いストーリーでなければならない。ですから物語る力(ナラティブ)が必要です。第二に、良い戦略は〈他者〉への開かれた姿勢と感情移入から生まれる。これは文学的想像力の必要性です。第三に、未来を構想する際にも文学的想像力は役立ちます。とくにSF的な想像力が。 最近、物語る力(ナラティブ)や文学的素養(リテラチャー)について考えています。事業の構想において、とても大切なことだなあ、と。 もともと「理系」(という区分になんの意味があるかもわかりませんが)だった私が、このような内容を語るということは、その内容よりもむしろ「語る」という行為自体がある意味を持つでしょう。端的に言えば、典型的「理系」能力だけでは良い戦略を構想できない、ということを、「元理系」の立場から語ることになんらかの意味があるはずです。 以下、学者ではない私が語る言葉ですから、「普遍的な真理」などを語ったものではなく