健康を守りながらお酒を楽しむにはどうすればいいのか。肝臓専門医の浅部伸一さんは「酒好きの人はアルコール性肝障害になるリスクが高い。必要なのはお酒を飲まない『休肝日』を作ることではなく、お酒の総量を抑えることだ」という――。 肝臓はひっそりと悲鳴を上げている お酒が好きで、しかも飲むときには揚げ物や糖質の多いものを一緒に食べることが好きな人。加えて肥満の人は、「アルコール性肝障害」になるリスクがとても高いでしょう。 アルコール性肝障害とは、お酒の飲みすぎが原因の「アルコール性脂肪肝」、それが高じた「アルコール性肝炎」、さらにひどくなった「アルコール性肝硬変」です。 もともと肥満の人は、肝臓の細胞にも脂肪がたまっているのです。つまり「脂肪肝」です。脂肪肝によってアルコールを解毒する力が弱っているのに、そこにさらにアルコールを注ぎ続ければ......、当然ですが肝障害は進んでしまいます。 また、
酒は「毒」なのか、「薬」なのか……。がんや生活習慣病、うつ病などのリスクを高めることが広く知られている一方で、昔から「百薬の長」ともいわれている。果たしてどちらなのか。そして、どうすれば健康的に飲めるのか。書籍『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP社)を執筆した酒ジャーナリストの葉石かおりさんと、監修を担当した自治医科大学附属さいたま医療センターの浅部伸一さんに、都内のとある場所で話を伺っ
20代のうち「週に3日以上飲酒する習慣がある」のは男性が18.0%、女性が8.8%と、全平均の30.8%よりも大幅に少ない──東京都生活文化局がこのほど実施した「健康と保健医療に関する世論調査」でこんな結果が出た。50代の男性の半数近くが「毎日~週5・6日は飲む」としているのと対照的だった。 20代男性の飲酒の頻度で最も多かったのは「週に1~2日」で、32.6%。これに次いで多かったのが「飲まない」が25.3%、「月に1~3日」が21.1%だった。一方、「週に5~6日」は1.1%、「毎日」は9.5%と、頻繁に飲酒する人は少数派だった。 20代女性の場合は、「飲まない」が34.2%でトップ。次いで「週に1~2日」(30.4%)、「月に1~3日」(26.6%)が上位を占めた。「毎日」「週に5~6日」はともに2.5%に過ぎなかった。 一方、飲酒回数が最も多かった50代男性の場合は、「毎日」が34
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