此の度、私の二男「翔」がイタリアより帰国し、私の下で一緒に仕事を始めることに成りました。 2007年に慶應義塾大学を卒業し、2年間弊社のアトリエで裁縫の基礎を習得させたのち、ローマのルイージ・ガッロ氏の下でまる3年間修業をさせておりました。ルイージ・ガッロ氏は長年“ヨーロッパ オートクチュール会議所 (CAMERA EUROPEA DELL’ALTA SARTOLIA)”の会長を務めるイタリア注文服業界の重鎮であり、かつては国立仕立服学会(アッカデミア・サルトーリ)が主催する「金の鋏賞」(FORBICI D’ORO=フォルビチ・ドーロ賞)の審査委員長も務めていたマエストロです。現在、駐イタリア日本大使館にほど近い、ローマでも有数の官庁街の一角で、自らの注文紳士服店を経営する傍ら、若手縫製技術者育成のためのクチュール専門学校を主宰しています。 翔は、授業がある午前中は、(正確には9:30~1