マンションなどの集合住宅でFTTHを利用する場合、建物の共用部分まで光ファイバを引き込み、それ以降はVDSLで配線するという方法が一般的です。このときに利用されるVDSLとはどのようなものなのでしょうか? VDSLは、ADSLと同様、既存の電話回線(メタル回線)を利用して高速な通信を実現する通信方式です。ADSLに比べて高い速度(下り最大100Mbps、上り40Mbps程度)での通信が可能ですが、非常に高い周波数の信号を使うため、数百メートル程度の距離でしか利用できません。 このため、現状は、マンションなどの集合住宅向けのFTTHで、構内配線用に利用されています。光ファイバを建物の共用部分まで引き込み、それ以降はVDSLを利用した電話回線で配線するのが一般的です。 ■ VDSLは「高速版DSL」的存在 VDSLは、現在広く普及しているADSLとほぼ同じような技術であると考えて差し支えありま