人材育成のプロが組織の成長に伴走します。生成AIを活用した各種機能、MBA基礎〜DXなど最新知識まで測定もできるeラーニングも用意。 詳細を見る 前回のIFRS連載vol.6では、今般日本で導入された「収益認識における会計基準」について解説し、IFRSとの差異を縮小・解消するという「コンバージェンス」(収斂)の例であることについても述べました。このように日本基準はコンバージェンスを進めていますが、未だに残っている日本基準とIFRSの主要な相違点の一つが、のれんにおける会計処理です。 そもそも「のれん」とは? 本題に入る前に、そもそも「のれん」とは何でしょうか。のれんとは、主に企業の買収・合併(M&A)の際に出てくる概念で、買収対象企業(買収される企業)が持つ技術力やブランド等の価値に対して上乗せして支払う金額のことを言います。のれんは、「営業権」とも呼ばれます。 企業の買収・合併の際、買収