ハッカー3大エッセイとは自分が勝手に呼んでいるだけなのだが、『ハッカーと画家』『UNIXという考え方』『それが僕には楽しかったから』の3冊のことである。しかし『それがぼくには』は重要な一冊だと思うんだけど、なんでまた絶版なんですかね。そんな古い本でもないのに。仕方なく図書館で借りたけど。 いわゆるハッカーマインドを描いた本としていずれも似たような印象を抱きがちだが、実際に読んでみるとスタンスはだいぶ異なる。『ハッカーと画家』はコンピュータについてあまり詳しくない人に対して、ハッカーというのはこういう人種なのだと切々と説いた本であり、故にそれほど挑発的な印象は受けず、すらすらと読み進めていくことができる。もっともこれがハッカー以外に理解できるかというとかなり疑問ではあるが、ハッカーが比較的客観的に自らを解き明かした本として参考にはなる。著者のポール・グレアムのエッセイはnaoya_t氏による