カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)の研究グループは8月9日(現地時間)、Linuxのカーネルに存在している脆弱性について発表した。 この脆弱性は、2012年にリリースされたLinux 3.6から存在しているという。脆弱性はTCPに関するもので、この脆弱性を悪用されるとリモートから通信を不正に終了させたり、内容を改ざんされる恐れがあるという。また、今回の脆弱性は標的とするクライアントとサーバのIPアドレスが分かっているだけで、TCP連続番号が推測できてしまうため、攻撃を簡単に仕掛けられる上、危険性が高い。 この脆弱性はLinux 4.7で修正されているが、パッチが適用されていないケースが数多くあるとして、注意を呼び掛けている。 (川原 龍人/びぎねっと) [関連リンク] 発表された論文(pdf)