ベクタで値のリストを保持する 最初に見るコレクション型はVec<T>であり、これはベクタとしても知られています。 ベクタは単体のデータ構造でありながら複数の値を保持でき、それらの値をメモリ上に隣り合わせに並べます。 ベクタには同じ型の値しか保持できません。 要素のリストがある場合にベクタは有用です。 例えば、テキストファイルの各行とか、ショッピングカートのアイテムの価格などです。 新しいベクタを生成する 空のベクタを新たに作るには、リスト8-1に示すようにVec::new関数を呼びます。 fn main() { let v: Vec<i32> = Vec::new(); } リスト8-1:新しい空のベクタを生成してi32型の値を保持する ここで、型注釈を付けていることに注目してください。 なぜなら、このベクタに対して何も値を挿入していないので、コンパイラには私たちがどんなデータを保持させる