「暁美ほむらです。よろしくお願いします」 「東京の、ミッション系の学校よ」 「やって無かったわ」 「ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら」 「いえ、おかまいなく。係の人にお願いしますから」 「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」 「連れてって貰える? 保健室」 「早乙女先生から聞いたの」 「こっちよね」 「ほむらでいいわ」 「何かしら?」 「鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」 「本当に?」 「そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね」 「さもなければ、全てを失うことになる」 「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」 「そいつから離れて」 「貴女には関係無い」 「そう」 「こんな時に」 「私が用があるのは……」 「いいえ、その