「竹原派は数合わせで候補を集めたように見えるし、反竹原派が叫ぶ地域活性化も絵空事に聞こえる」。鹿児島県阿久根市の商店街。照明が落ち、商品が乱雑に並ぶ運動用品店で、男性店主(59)は腕を組んだまま顔をしかめた。 【写真特集】写真でみる竹原・阿久根市政 住民投票による議会解散に伴う阿久根市議選(定数16)。同市では、官民格差是正を唱えて議会と対立した竹原信一前市長(52)が、リコール(解職請求)成立に伴う出直し市長選で落選。2月の住民投票で民意は議会解散を選び、議会再生にも期待を掛けたが、いまだ尾を引く「竹原流」を巡る対立に市民のため息は深い。 市議選立候補者24人のうち「竹原市政」支持は前職4、新人8の12人。「竹原改革」の継承として、議員報酬の日当制復活▽議員定数削減▽減税−−を訴え過半数奪取を狙う。出直し市長選で竹原氏を破った西平良将市長(38)と対立し、反竹原派の前職候補を批判す