大阪維新の会の大阪府議団と大阪市議団は15日、尖閣諸島を購入すると表明した石原慎太郎東京都知事を支持する決議案について、5月府・市議会への提出を断念した。ともに他会派に賛同が広がらず、成立の見込みがないと判断した。 決議案は日本が「実効支配の事実を積み重ねなければ、中国に支配権を奪われる可能性」があるとして、石原氏の購入方針を支持する内容だった。 ただ決議は原則として全会一致との慣例がある府議会では、第2会派の公明が「国際情勢に絡むデリケートな問題」として、賛同せず、維新側は「共同歩調を大事にしたい」と判断。維新の会が過半数に達しない市議会でも公明の協力が得られなかった。