ポケモンGOがベルギーの村人の生活を一変させた。『フランダースの犬』の舞台として有名な町アントワープ。 そこから北西へ約20キロ行った先、北海につながるスヘルデ河口域の一角に、リロという住民が35人しかいない小さな村がある。かつては砦だった場所で、函館の五稜郭のような星型をした軍事拠点の壁内が、村になった場所だ。 アントワープに至る港の守りの要だったリロ砦も、時を経て静かな集落になっていた。ところがポケモンGOのリリースが村人たちの生活を変えた。村内でレアポケモンが出るという噂が広まったのだ。平穏な村が一変、村外から訪れる大勢のポケモントレーナーたちであふれることになった。村内にある短いメインストリートは、今やスマホ片手の人々でごった返しているという。 本当にそんなにすごい状況なのか? 確かめるべくベルギーにおけるポケモンGOの聖地リロへ行ってみた。 村までは電車やバスが通っていない アン