【ヨハネスブルク小泉大士】南アフリカの国民議会(下院)は15日、ズマ大統領(75)の辞任を承認し、ラマポーザ副大統領(65)が新大統領に就任した。ラマポーザ氏はズマ政権下で汚職の温床となっていた国営企業の改革に取り組む意向を表明した。 ラマポーザ氏は同日、与野党議員を前に「国民を失望させないよう一生懸命に働く」と述べ、野党とも建設的な議論を重ねながら腐敗一掃や国民生活の向上を目指すことを約束した。 与党アフリカ民族会議(ANC)の辞任勧告に激しく抵抗していたズマ氏は14日、国民向けテレビ演説で辞意を表明。正当な理由もなく退陣を迫られたと不満を繰り返したが「ずっと組織の方針に従ってきた」と述べ、辞任を受け入れた。