新しいソフトウエア技術は米国企業が考案して、日本企業は輸入するだけ――。そんな長年の構図を覆す動きが出てきた。Preferred Networks(PFN)のディープラーニング(深層学習)フレームワーク「Chainer」の仕組みを、米フェイスブック(Facebook)や米グーグル(Google)が取り入れたのだ。 フェイスブックやグーグルが取り入れたのは、PFNが2015年6月からオープンソースソフトウエア(OSS)として公開しているChainerが備える「Define-by-Run」という仕組みだ。 Chainerは深層学習に使用するニューラルネットワークの構造や学習(トレーニング)の方法をPythonのプログラムとして記述する。ニューラルネットワークの計算を表現した計算グラフは、学習などデータを入力した際にPythonプログラムに基づいて動的に構築される。計算の実行時に計算グラフが定義
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