観客が審査員となり本を紹介し合う知的書評合戦「ビブリオバトル」が10月5日に海老名市立中央図書館で開催された。 「チャンプ本」を決める対決となるビブリオバトルだが、図書館にある本や雑誌など膨大な資料の中から利用者にあった最適なものを選び出すという、本紹介のプロ「司書」が発表の舞台に立ったこの日は、予定していた50人を大幅に超える148人が来館。立ち見が出るほどの盛況で、公式ルールをアレンジした3分の持ち時間で県内外からエントリーした9人の司書が「推薦本」をアピールすると、観客たちは耳を傾け熱心に聴き入っていた。 観客の心を掴む接戦が繰り広げられる中、横浜市立中央図書館の坪内一(はじめ)さんがトーナメント戦を勝ち抜き、初代ビブリオキングの栄冠を奮取。決勝戦で紹介した「七人の侍と現代―黒澤明再考」がチャンプ本に選ばれた。 主催した「ビブリオバトル IN EBINA実行委員会」の高原和樹実行委員