結婚仲介と失せもの探しは、同じ系列の問題解決に属する。 ワイズ・マンやウィッチは、共同体に属しながら、共同体を形作る成員のつながりを少し見とおしのよいところから眺めることができる位置にいる。 失せものは、それが探すだけの価値があるものなら、所有者がいま持っていないなら、それ以外の共同体の住民が、それを持っている。 時にはそれは帰ってこない家畜である。 それほど大きなもの、世話をする必要があるものは、誰の目にも触れずに共同体の外へ逃げ出すことは難しいし、だから共同体のうちの誰かが世話をしているはずだ。 時には毎日のミルクは頂戴しながらも、いつどうやって帰せばいいか、今の世話主が考えあぐねているかもしれない(近所の家畜を相手の非難を受けずに自分のものにするなど不可能だ)。 その失った者の依頼の前後には、手にしたものの困惑が直接の相談か間接的な噂話かはわからないが、ワイズ・マンやウィッチの耳には