緑内障診療ガイドライン(第2版) ■巻頭言 緑内障診療ガイドライン第1版は2003年に作成され、日本緑内障学会会員のみならず、日本眼科学会雑誌やインターネットを通じ、広く眼科臨床医に読んで頂くことができた。また、同ガイドラインは英語版も作成され、日本発のガイドラインとして海外にも知れ渡ることとなった。 第1版が作成されてから3年あまりになったが、そのわずかな間にも緑内障診療並びに緑内障研究は長足の進歩があり、同時に緑内障の疾患概念も変貌を遂げることとなった。そのため、日本緑内障学会では、時代の変遷に対応すべく、緑内障診療ガイドライン第2版を作成した。 主な改変点として、 緑内障を緑内障性視神経症として定義した。 Primary angle-closure(PAC)の概念を取り入れ、その邦訳を「原発閉塞隅角症」とした。 「補足資料」を設け、引用を簡便にした。 緑内障性視神経乳頭・網膜神経線維