宮崎県は14日、口蹄(こうてい)疫に感染した疑いがある牛や豚の殺処分が雨で進まず、13日の処分数がゼロだったと明らかにした。九州は12日に梅雨入りしており、今後も作業への影響が懸念される。 県によると、これまでに発生農場などで殺処分対象となった牛や豚は約19万7千頭に上り、うち約3万頭の処分が終わっていない。 現地対策本部の篠原孝農林水産副大臣は14日、「ちょっとまずいが、ずっと作業が続いて、くたくたに疲れている方には恵みの雨だったのではないか」と話し、20日までに処分を終了させる目標は一部地域を除いて可能との見通しを示した。 また、篠原副大臣は都城市の発生農場周辺での抗体検査実施に関連し、都城市と同様に被害が初めて確認された宮崎市や日向市でも、一定頭数の家畜を対象に「検査を検討したい」と述べた。