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同じ放射線量を、時間をおいて何回かに分けて浴びた場合には、障害はこれより軽微になる。1回ごとの小さい線量による損傷が効果的に修復されているのであろう。 ここで医療による被ばくについても述べておこう。X線検診やCT検査などの放射線診断は非常に有効な手段なので、病気でない人も日本では年間平均2mSvの放射線を浴びている計算になる。このような検診で1回に浴びる量は少ないが、病気が疑わしい場合の念入りな検査では、数十ミリシーベルトも浴びる。しかし、この程度では放射線障害が発生することはないといえよう。 一方、がんを放射線で治療する場合は100Sv(100,000mSv)もの照射を行なう。全身にこれだけ照射すると即死するので、がんの患部以外には放射線ができるだけあたらない工夫をすることは言うまでもないが、それでも患者は局部的になんらかの放射線障害を受けざるをえない。この場合は、がんが治るメリット
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