科学・技術・文化 ガス文明化で大幅な省エネが実現する / 記事一覧 日本のエネルギーの需給現状や構造から推察するに、エネルギー源を石油から天然ガスに切り替え、かつその天然ガスの利用技術を洗練させることによって、最終的に原発150基分の年間発電量に匹敵する省エネを達成することができるかもしれない、というのが私の見解である。以下、「日本国のエネルギーの流れと『超省エネ法』の紹介」で既に述べたことと重複する部分が少なくないが、これをメタン文明のもつ「6つのメリット」のうちの第四番目として解説していきたい。 そのために、資源エネルギー庁の総合エネルギー統計などを参考にしながら、まずは日本の大まかなエネルギーフローを説明しなければならない。 さて、この5・8兆kWhの一次エネルギーはいったん「エネルギー転換部門」に回され、消費者が実際に利用しやすい「二次エネルギー」へと変えられる。この“エネルギ