オレンジの皮パワーってすごかった。12,000トンのオレンジの皮が自然に青々とした緑をもたらすまで(アメリカ) 記事の本文にスキップ 一時は中止に追い込まれ、ほとんど忘れ去られていた実験的な保全プロジェクトが、その着想から20年近くの歳月を経て、驚くべき生態系の勝利を勝ち取った。 1990年代半ば、あるジュース企業がコスタリカの荒れ果てた牧草地にトラック1,000台分のオレンジの皮を廃棄した。これが長い年月を経て緑豊かな森が再生させたのである。 これは素晴らしい逆転劇といえよう。なにしろこのプロジェクトは開始から2年で中止に追い込まれたのだ。にもかかわらず、その時点でに3ヘクタールがオレンジで敷き詰められ、地上のバイオマスは176パーセント上昇していた。 「企業と公園にとってウィンウィンであるばかりか、誰にとってもウィンな状態です」と米プリンストン大学の生態学者ティモシー・トゥルーアー氏。