隕石の中に閉じ込められた金属をエネルギー源として用い、成長する...... Photo:Tetyana Milojevic <古細菌「メタッロスパエラ・セドゥラ」が、隕石の中に閉じ込められた金属をエネルギー源として用い成長することがわかった......> 古細菌の「メタッロスパエラ・セドゥラ」は、摂氏74度の高温かつpH2の酸性環境で最適に生息する好気好酸好熱性の古細菌であり、様々な金属含有鉱石に定着する。古細菌は、化学合成独立栄養生物であり、無機化合物を酸化してエネルギーを得るのが特徴だ。 このほど、メタッロスパエラ・セドゥラが、隕石の中に閉じ込められた金属をエネルギー源として用い、成長することがわかった。 地球外物質である隕石を摂取し、処理できる オーストリア・ウィーン大学のタチアナ・ミロジェビッチ博士を中心とする研究チームは、隕石に残された微生物の痕跡などを分析し、2019年12月2