和歌山県は30日、8月1日現在の推計人口が前月より263人、前年同月より6508人減り、99万9834人と100万人を割った、と発表した。総務省によると、100万人未満の県は昨年10月1日現在で全国に8県。近畿2府4県では初めてとなる。 和歌山県は1955年に100万人を超え、82年の109万521人をピークに減少してきた。この傾向が続けば2017年には92万8千人になると推計している。 県によると、県内に大学・短大が5カ所と少なく、高校卒業後、多くの若者が県外に進学し、就職も県外企業を選ぶことが大きな原因とみられている。高齢化も進み、出生数から死亡数を引いた「自然減」も増加傾向にある。 県は「田舎暮らし」を逆にアピールして、U、Iターン者のニーズが高い「空き家」を活用した移住促進などに取り組んでいる。仁坂吉伸知事は「なんとか減少を抑制したい。今後も企業誘致や産業振興などを続けていく