高いカメラさえ持っていれば、誰でも良い写真を撮ることができる…。こんな考えを持っている方、少なくないようです。果たしてそれは「真実」なのでしょうか。今回の無料メルマガ『素顔のアジア(たびそら・写真編)』では、著者でナショナルジオグラフィック写真賞作家の三井昌志さんが、参入障壁が低い「写真家」という職業は本当に誰でもなることができるのか、そして写真家にとって本当に必要なスキルは何かについて持論を記しています。 高いカメラがあれば、誰にでも良い写真が撮れるのか? 声優・大塚明夫さんの記事が興味深かった。「仕事にあぶれる声優」が多いのは、声優の数が増えすぎたからだ、というのだ。300脚の椅子をつねに1万人以上の人間が奪い合っている状態だという。競争が激しすぎる椅子取りゲームだ。 写真の世界にも同じことが言えると思う。デジカメの普及とネット上に発表の場が増えたことによって、写真家になりたい人は増え
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