まえおき 今の私は明治大正時代のとある娯楽小説についての本を書いている。だからいろいろ調査したりしているんだけど、その過程で異常なまでにどうでもいい事柄を発見してしまったり、知ったりしてしまう。そういうことを私は、自分でも不思議なくらいの勢いで忘却してしまう。 しかしながら、どんなつまらなくてクダらないことであったとしても、今後真面目に調べようとする人が出てくるかもしれない。そんなわけで、私が発見してし、やがて忘れてしまうどうでもいいことを、ここのブログに書き残していくことにする。 今回は満州日日新報のことを調べているうちに遭遇してしまった事柄で、名古屋の鶴舞公園には金閣寺が二個あり、昭和になると実験で少しだけ燃やしてしまったというお話です。 二つの金閣寺 一九一〇(明治四三)年に今の鶴舞公園のあたりで、博覧会「第十回関西府県連合共進会」が開催された。その際に、金閣寺を模した建物が二つ建て